置き薬とは
歴史

富山十万石の二代目藩主・前田正甫は、質実剛健を尊び自らも、くすりの調合を行うという名君でした。
元禄3年(1690年)正甫公が参勤で江戸城に登城したおり、福島の岩代三春城主・秋田河内守が腹痛を起こし、
苦しむのを見て、印籠から「反魂丹」を取り出して飲ませたところ、たちまち平癒しました。
諸国の藩主たちは、その薬効に驚き、各自の領内で「反魂丹」を売り広めてくれるよう正甫公に頼みました。
この事件が「おきぐすり」(配置販売業)の発祥とされています。
特徴
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先行後利
前田正甫の「用を先に利を後にせよ」という精神から生まれた「おきぐすりの先用後利」
「用を先に利を後にせよ」という正甫公の精神に従い、“先に薬をお使いいただき、後で料金を頂戴する”便利な販売システムは先用後利と呼ばれています。クレジットでもなく、リースでもない販売方法は、相互の信頼関係に基づいた日本独特の商法と言えるでしょう。 -
信用三本柱
「商いの信用」
顧客との間にトラブルを起こさず、不正な商いをしないことです。正確に取引することで信頼関係が生まれます。
「くすりの信用」
有効で安全な品質の高いくすりを提供することです。
「人の信用」
もっとも重視されます。顧客の悩み相談に乗って、適切なアドバイスを行ったり、励ましたりすることで信頼関係が作られています。
システム
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